静岡発!セールスフォースで顧客管理・営業支援を加速するブログ
セールスフォース(Salesforce)
2016.10.26
セールスフォースのデータ出力
セールスフォースに登録されたデータを活用するための出力機能として
「レポート」、「ダッシュボード」、「ビュー」の3つの機能が用意されています。
今回は3つのデータ出力機能の概要をご紹介したいと思います。
レポート
取引先、取引先責任者、商談、活動などの登録されたデータを用途に応じた条件で抽出&集計するための雛形をレポートとして作成します。一度レポートを作成しておけばリアルタイムでのデータ参照が可能です。
(※必要に応じて抽出条件を変更したり、表示項目を追加・削除したりすることも可能です)
また、レポートは表示するだけでなくExcelやCSVへ出力(エクスポート)したりレポート結果を添付して関係者にメール送信することもできます。
レポートを作成するには元となる「レポートタイプ」と呼ばれるものを指定する必要があります。
レポートタイプは標準で用意されていますが、用途によっては「カスタムレポートタイプ」と呼ばれる自分で必要なオブジェクト(取引先や自身で作成したカスタムオブジェクト等)を組み合わせてオリジナルのレポートタイプを作成しておくことも可能です。
レポートの種類
レポートには以下の4種類があります。
1.表形式
表示項目(列)とデータ(行)で構成された単純な一覧形式のレポートです。
2.サマリー
表形式に対して特定の項目をグルーピングして小計を表示させる形式のレポートです。
例えば取引先をグルーピングした場合、取引先ごとの件数や売上金額等を集計表示させることができます。ダッシュボードのコンポーネント(グラフ等)への表示に対応していることもあり、最もよく利用されているレポートです。
※グルーピングは最大3つまで指定可能
※数値項目は「合計、平均、最大、最小」の集計が可能
3.マトリックス
行(データ)と列(項目)でグルーピングしてクロス集計結果を表示する形式のレポートです。
4.結合
複数のレポートタイプを組み合わせて表示するレポートです。
組み合わせ条件としては、それぞれのレポートタイプで共通のオブジェクト(取引先など)があることが前提となります。
ダッシュボード
「データの抽出&集計したレポートを見える化したい...」
そんなときにダッシュボードという機能でレポートの集計結果をグラフ表示させることができます。
1つのダッシュボードに最大20個までのコンポーネント(グラフ等)を表示させることができます。
ダッシュボードは複数作成することが可能ですので、例えば「顧客管理」ダッシュボード、「売上管理」ダッシュボードという具合に用途別にダッシュボードを用意して活用されるケースが多いです。
ダッシュボード上のグラフ等を最新の状態に表示させる場合は、手動で[更新]ボタンを実行するか、スケジューリングして自動更新させる必要があります。
ダッシュボードに対応したレポートの種類
- サマリ形式のレポート
- マトリックス形式のレポート
- 行制限つきの表形式のレポート
ダッシュボードに表示可能なコンポーネントの種類
- 横棒グラフ
- 縦棒グラフ
- 折れ線グラフ
- 円グラフ
- ドーナツグラフ
- じょうごグラフ
- 散布図
- ゲージ
- 総計値
- テーブル
ダッシュボードの表示例
ビュー
「レポートを使わずに簡易的に一覧表示したい」、「ある条件で絞り込んだデータを一括更新したい」場合にビュー(リストビュー)という機能を利用します。ビューは「取引先」、「取引先責任者」、「商談」等の各オブジェクトのタブに用意されています。
絞込み条件には「すべての取引先」等、標準で用意されているものもありますが用途に必要な条件を追加していくことも可能です。
ビューの表示例
「成立商談」という絞込み条件を予め作成しておき、抽出表示した表示例です。
いかがでしたでしょうか?
今回は「レポート」「ダッシュボード」「ビュー」の概要をご紹介させていただきました。
セールスフォースを使ったことの無い方、使っているけど活用の仕方がよく分からないと思われている方で少しでもご興味を持っていただけたら幸いです。
2016.10.05
【Salesforce】Lightningとは
顧客管理のツール(CRM:Customer Relationship Management)として有名なSalesforceを私たちは商材として扱っていますが、去年くらいからLightning(ライトニング)というキーワードが良く聞かれるようになってきました。
Lightningとは何なのか、また何ができるようになっていくのか私達も注力しています。今回はそのLightningについてほんの入り口ですが、お話ししたいと思います。
Lightningを一言で表現すると、Force.comの新しいプラットフォーム群という事になります。
「Force.com」という言葉を聞いた事がない方もいると思いますが、セールスフォースのデータベースを中心とした中核にあたるプラットフォームになります。
CRMとしてのセールスフォースは、この「Force.com」上で動作しています。
セールスフォース社は、近年スマートフォンを意識したUIに力を入れており、Salesforce1アプリの提供を何年か前から開始しています。
Lightningもその流れを受けて、Salesforce1アプリ上で動作するアプリの開発を効率的にできるようにしたり、PC版の画面も一新しました。
昔からセールスフォースをご利用の場合は、Lightning機能を有効にする事によってUIを切り替える事ができるようになっています。
Lightningを有効にする事によって、Lightningで提供されているさまざまな機能が使えるようになってきます。
2つほどオモシロい物がありましたのでご紹介したいと思います。
ダッシュボードのカスタマイズ
セールスフォースでとても便利な機能としてダッシュボードがあります。
入力されたデータをグラフ化できるので分析しやすくなります。
これまでは、いろんなグラフを最大3列まで順番に表示するだけでした。
Lightningを有効にする事により、碁盤のマス目のように好きな大きさと場所に貼り付けることができるようになりました。
以前よりも見やすくなったように感じます。
これからどんどんバージョンアップしていくと思いますが、Visualforceで作られた画面を表示できないなどいくつか制限があります。
今後の進化に期待ですね。
商談パイプライン
お客様から案件を頂いてから、実際に受注するまでのプロセスは各社それぞれあるかと思います。
セールスフォースは、そんなプロセスをフェーズとして管理しています。
それぞれのフェーズにどれだけの案件があるかなど人目で見る場合に、これまではレポート・ダッシュボードを使ったり、AppExchangeからアプリを入れたりしていました。
それが、一目で見れるようなUIが標準で用意され、とても見やすくなりました。
しかも、案件(商談)をドラッグしてフェーズの移動もできるようになり、操作性が向上しています。使ってみる価値は十分あると思います。
これら以外にもいくつも便利な機能が使えるようになっています。
今後もLightningによる操作性、利便性が進んでいくと思いますので、セールスフォースをお使いの場合にはLightningを有効にしてはどうかと思います。
2016.09.30
セールスフォースでの名簿管理のクラウド化
教育機関や会員制の団体様等...様々なところで名簿を管理されているかと思いますが、皆様は会員様にどのように名簿を配布されていますか?
恐らく紙ベースで名簿を配布されているところも多いかと思います。
名簿の管理や配布で、こんなことで困ったりしていませんか?
- 会員数が多いので、印刷費用や配布する手間が結構かかってしまう。
- 会員様の連絡先等の情報が変わった場合に、最新の名簿の配布が追いつかない。
- 会員様が名簿を紛失してしまったので、会員様同士で連絡が取れない。
等々...。
弊社では以前、あるお客様向けに同窓会名簿システムをセールスフォースで開発させていただきましたので簡単にご紹介したいと思います。
同窓会名簿のクラウド化の事例
クラウド化の効果
元々は紙ベースで名簿を配布していたのですが、名簿をクラウド化したことでランニングコストを削減することができました。
また、会員様には名簿のURLとログイン情報のみをお知らせするので配布の手間も軽減されました。
会員様もパソコンやスマートフォンを使って、自由に名簿を閲覧したり、自身の名簿情報を簡単に変更できるようになりましたので、名簿が身近になったことで今まで以上に活用できているのではないかと思います。
会員様と運営側の主な運用内容
会員様と運営側の主な運用内容は以下の通りです。
会員様
- 名簿にログイン
- 名簿リストの参照(※検索指定可能)
- 自身の名簿情報の編集
※項目単位で公開/非公開の設定が可能
※パスワードの変更が可能 - パスワードを忘れた際の再発行申請
※指定されたメールドレスに自動でパスワードのお知らせが届きます。
運営側
- 名簿の登録
- ID、パスワードの発行と卒業生への配布
- メルマガ、イベント開催のお知らせを一括メール送信
- 問合せ対応
如何でしたでしょうか?
名簿管理のクラウド化、名簿のペーパーレス化にご興味がありましたら是非お問い合わせください。