静岡発!セールスフォースで顧客管理・営業支援を加速するブログ
マーケティング・集客
2016.11.30
インターネットの普及で大きく変わった購買プロセス、営業活動はどう変える?
インターネットが普及したことにより、パソコン・スマホ・タブレット等を使えば、だれでも手軽に情報収集することができるようになりました。インターネットでの情報収集が当たり前となった今、購買プロセスにおいて大きな変化が起きています。
購入するまでの来店回数が大幅に減少
商品・サービスを知ってから購入までの流れは、業種や商品、サービスによりケースバイケースですが、いずれもインターネットで収集した情報が大きな影響力を持っていることは間違いありません。
例えば、アメリカでの「新車購入するときに顧客がディーラーを訪れる平均回数」を見てみると、2003年では平均4回だったところ、2015年では平均1回と大きく来店回数が減少しています。
つまり、インターネットであらかじめ購入する車を確定させてからディーラーへ行き、その場で契約の手続きをするという方が増えているということになります。
情報収集や学び、比較検討ですら簡単にインターネット上でできるようになった今、営業が苦戦する最大の理由は『インターネットの情報収集で購入商品を決めてしまう』、つまり『見込み客に会えるタイミングが遅くなった』ことです。
営業との接点をもつ時点で購買プロセスの60%を終えている
企業を相手にした商品やサービス、BtoBといわれる市場においては、営業との接点をもつ時点で購買プロセスの60%を終えているといわれています。なんらかの商品・サービスを探し始めてから購入までを大まかに表すと、おおよそ下記の様な流れになります。
- CMや広告で製品や会社を知る
- Web広告・インターネットで検索する
- インターネットで比較検討する
- 実物確認・問い合わせ・見積などをする
会社・製品への理解度や、情報に対する満足度が高くなるにつれて後半の段階に進んでいきます。
1.2.の段階で認知して興味を持つ、3.の段階で購入条件が明確になり本格検討に入る段階に入る、4.で初めて来店・問い合わせ・見積もり依頼などのアクションを起こすというようなイメージです。
ホームページなどを通してインターネットで情報を収集している人の反応は見えにくく、来店して営業対応した時に初めて顧客の反応が見える、という状況が多くなっています。
インターネット時代にマッチした、お客様の心をつかむための営業手法とは?
WEB上で情報を収集している人の反応は見えにくく、今までの営業のやり方では対応しきれないケースが増えてきた企業はたくさんあります。
世の中に情報があふれるようになり、インターネット上での情報収集が占める重要度が大きくなった昨今の状況下では、いかに購買行動の早い段階で関われるようにするかが成功へのカギになります。
お客様の心をつかむための新しい仕組みを作り、いち早く見込み客の動きを把握して、求めている情報を提示することが大切です。
弊社ではこの様な情報提供を行っているセミナーを開催しています。営業の成果をもっと上げたい経営者や、今の営業方法に限界を感じている営業責任者様、営業マンの方にとって、役に立つセミナーとなっています。参加定員は先着5名様となりますが、参加無料となっておりますので興味のある方は下記リンクからご覧になってください。
2016.09.09
変化したお客様の購買心理を理解する購買行動7段階
お客様の購買行動は大きく変化した
インターネットが一般の人のものになって10数年。それ以前と大きく変わったことがいくつもあります。その中で、あまり意識されていませんが、私たち事業者にとって死活問題の変化があります。それは、お客様の購買行動が大きく変化したことです。
B2B企業における購買行動7段階とは?
そもそも、お客様の購買行動とは、どのようなものなのでしょうか?
私たちアーティスティックスのようなB2B企業(企業相手に事業活動を行っている企業=顧客が個人ではなく法人)を例にとって見てみましょう。
1.認知・関心・課題の認識
まずは、何かに気づき、課題を認識することから始まります。気づき方にはいろいろあります。
営業部に数名の営業パーソンがいる組織で、ある営業担当者Aさんが担当するお客様から電話が入りました。Aさんが他の営業に出ているため、たまたま電話を取ったBさんが対応しましたが、そもそも電話してきたお客様と商談が進んでいることを知らずに、初めてのお問い合わせだと思って対応したら、「なんだ?私のことを知らないのか?あんたの会社にとって、私なんて取るに足らない客なんだな」とおしかりを受けて、顧客情報が共有できていないことが売り上げを減らすマイナス要因になっていることに気づくなんてことがあります。
また、こんな課題の気づき方もあります。
営業幹部が集まる経営研究会に参加して、各社の取り組みの発表を聞いていたら、「私たち会社は、営業を仕組化することで、商談成約率を12ポイント改善しました」という事例を聞いて、「なるほど、そういう方法をとれば、売り上げを伸ばすことができるかもしれない」ということを知るというようなケースです。
形は違いますが、いずれの場合も、自社の問題や課題、現状を認識するというのが、1番目のステップです。
2.情報収集・学習
課題を認識したら、次は情報を集めたり、関係のある内容を学びます。
情報収集や学ぶ方法はさまざまです。
先ほど例に挙げたように、経営研究会に参加するのもの1つの方法です。
でも、多くの場合は、もっと軽いところから始めます。
・他社はどんな取り組みをしているのか?事例はないのか?
・そういえば、いつだったか、似たような話を聞いたことがあったっけ。
あれ、いつどこで聞いたんだったかな。あの専門誌の記事だったかな。
・世の中に、どんな製品やサービスがあるのか?
・それぞれ、どんな特徴を持っているのか?
・関連するような展示会があったら出かけて、見て触って話しを聞いてみる。
・問い合わせをしてみる。
など、さまざまな方法で情報を集めます。
ここは、広げる段階です。お客様が求めているのは、あくまで情報です。この段階では、まだまだ購買欲求が高まっていない場合が多いです。ここは重要なポイントです。
3.解決策の模索、予算化
集めた情報や学んだ内容から、自分の課題に当てはめて、どのような方法が考えられるか、効果的か、それにはいくらくらいかかるのかを検討します。『情報収集・学習』の段階と似ていますが、それは関連する情報をたくさん集めている段階です。
自社に使えるかどうかは、あまり重要視していません。
さまざまな情報を集めて、知識や見識を高めているのが『情報収集・学習』です。
それに対して『解決策の模索』は、もし仮に自分の課題を解決するとしたら具体的にどんな方法が取り得るかを検討する段階です。それは必ずしも、得られた情報の中から選ばれるとは限りません。いくつかの情報や取組から、部分部分をルール化して組み合わせ、自分のオリジナルの方法を組み立てることもあります。
また、B2Bサービスであれば(B2Cでもそうですが、特にB2Bは)予算立てが必須です。
取り得る方法、得られる効果、それに必要な予算や労力など。
それらを組み立てていきます。そして、その選択肢は1つだけではない場合も多いです。この段階は、稟議書を書くというようなきっちりしたものではなく、頭の中で「あっ、こんな方法が取れるな。そうすると、こんな感じになって。。。う~ん、いいかもしれない」というようなことを考えているような段階です。
4.選定条件の決定
解決方法がいくつかわかってきたら、どういう条件で選ぶのかを考えます。
すべての場合に予算という選定条件がありますが、もちろん、それだけではありません。
効果的な、素晴らしい方法だとわかっていても、社内の人だけでできる方法でなければならないという場合もありますし、ノウハウが足りなければ、外部から専門家を呼んでもいいという場合もあります。
今期予算の利益処分で納税額を減らしたいから、残り2ヶ月で導入が完了できるものに限るなんてこともあるかもしれません。いろんな選定条件が考えられるでしょう。
5.比較・検討・評価
選定条件が決まりましたら、解決策のメリット・ディメリット、投資対効果などを考えながら比較・検討していきます。各メーカーの営業担当者が、コンペでプレゼンする場合もあるでしょう。
6.価格・条件交渉
有力候補のメーカーと価格や導入のための条件を交渉します。
ここで合意が得られない場合は、第2候補に移ったり、導入が見送りになる場合もあります。
7.ベンダーの決定
そして、最終的に導入メーカーが決まり、契約を進めます。
購買行動がどのように変化したのか?
以上が、B2B企業(製品・サービス)の典型的な購買行動7段階です。もちろん、サービスやケースバイケースでいろんな順番をたどりますが、よくある流れです。では、インターネットの普及によって、お客様の購買行動がどのように変化をしたのでしょうか?
それは、ずばり営業担当者と接触するタイミングです。
インターネット普及以前は、メーカーの営業パーソンは、自社に有益な情報を持ってきてくれるありがたい存在でもありました。他社がどんな取り組みをしているのか。世の中がどんな動きをしているのか。他社製品に対して自社製品が(自社目線ではあるが)どのように優れていて、どれだけの効果が期待できるのか?
そんな情報を運んできてくれるのが、メーカーの営業パーソンでした。ですから、営業パーソン側から見ても、お客様(見込み客)と会うことは、今ほど難しくありませんでした。お客様は情報を欲しています。欲している情報を提供してくれる営業パーソンは、ある意味ありがたい存在であったでしょう。
しかし、インターネットが普及して、世の中には情報があふれるようになってきました。
一説によると、
・全世界の情報のトータルが毎年40%ずつ増加する
・2020年までに、情報量が50倍になる
などともいわれています。
以前は、情報が多いことが大きなアドバンテージになっていましたが、今は違います。あふれるほどの情報の中から、必要な情報にたどり着き、選び出すことができることが重要になります。
そうなると、営業パーソンが持ってくる情報には、価値がなくなりました。なぜなら、そんな情報は、インターネット上で誰でも簡単に見つけられるからです。それに、営業パーソンの情報は偏っています。当然、自分のところがよいという結論になっていますから、「情報を選ぶ」という観点からも効果的ではありません。
それにとってかわったのが、第3社の情報、いわゆる『口コミ』です。この口コミすら、インターネット上にあふれるようになりました。また厄介なのが、インターネット上の口コミサイトですら、ねつ造されている場合がありますから、もう何を信じていいのかわかりません。
あとは、信頼できる身近なその道にたけている人や実際に使っている人の口コミ、これが大きな影響力を持ちます。
インターネット時代の営業が苦戦する最大の理由
そんなインターネット時代に、営業が苦戦する最大の理由は、『会えない』ことです。いや、もう少し正確に言うと、『会う段階が遅くなった』ことです。以前は、『認知』や『情報収集』の段階(7段階の1~2の段階)で、営業パーソンと会っていました。
時には営業パーソンな情報を持ってきて課題の認識したこともありました。また、課題を解決するために、展示会を見に行ったり、問い合わせをすることもありました。検討の初期の段階から、営業パーソンはお客様と会っていたのです。
しかし、今では、情報収集や学び、比較検討ですら簡単にインターネット上でできてしまいます。
少なくともお客様はそう思っています。ですから、営業パーソンが呼ばれて提案するのは5~6の段階で、その時にはだいたいの勝負は決しています。
候補は2~3に絞り込まれ、その優劣も大体わかっていて、「で、おたくはいくらで納入してくれるんですか?」という話しになります。
だから、営業=値引きの方法しかなくなるのです。
これでは、営業の腕の見せ所がありませんね(笑)
営業受難の時代なわけです。
インターネット時代にマッチした、新たな営業手法とは?
お客様の購買行動がこのように変化しているのですから、それに合わせて私たちも変化しなければなりません。いや、変化しなくてもいいですが、適応したものが反映し、適応しなかった(できなかった)ものは衰退、絶滅し、淘汰されます。
ダーウィンの進化論と同じです。今までの方法では、営業の7段階の5~6段階で、やっと見込み客と会うことができるか、会う前に選択肢から外れてしまっているかもしれない状態です。
昔とは変化したお客様の購買行動の初期の段階で、私たちが関われるように工夫することが、成功へのカギになります。
このような方法を、詳しくお伝えしているセミナーがあります。営業の成果をもっと上げたい経営者や幹部にとって、役に立つセミナーとなっています。どなたでも無料ですので、興味のある方は下記リンクからご覧になってください。
2016.08.23
マーケティングオートメーションとは
顧客が求めている商品やサービスを調査したり、またその情報を配信して提供する事は、顧客から見た価値(ベネフィット)を高める上でとても重要になってきます。
近年では、メール配信ソフト(またはサービス)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ネット広告などインターネットを活用した方法で顧客の動向を分析するのが容易になってきました。
そんな中、ここ最近聞かれるようになったマーケティングオートメーション(Marketing Automation:MA)とはどういうものなのかイメージがわかないという事はないでしょうか。
一言で言うと、Web、メール、ソーシャルメディアなどのインターネットサービスを活用して、企業のマーケティング活動を効率的且つ、より成果に結びつける事を目的としたソフトウェア(サービス)を指しています。
その為、従来からあるパソコンにインストールして使用するソフトウエア型ではなく、クラウド型のサービスが主流となり、各社いろんなサービスが提供されてきています。
そんなマーケティングオートメーションのサービスですが、今まで別々で提供されていたような下にあげた機能が合わさっている事が多いです。
- メール配信(登録されている顧客リストへ一括でメールを配信する。)
- ランディングページや問合せ用のフォーム
- 見込み客獲得のための管理、機能、分析
- スコアリング(顧客毎の評価)
- キャンペーンの管理(セミナー管理、メルマガ配信管理など)
- マーケティング分析
この中で「スコアリング」が分かりずらいのではと思います。
これは、メールを配信した時に本文に記載されたリンクをクリックしたとか、ランディングページにあるリンクをクリックしたなど実際に顧客がとった行動に点数を付けて顧客の重み付けをする機能になります。
これらのサービスが一つになった事により、顧客が取った行動を分析しその結果を元に「自動的に」顧客毎に次の行動の判断ができるようになりました。
その為、担当者の判断で毎回違うアプローチをする事もなくなり、大幅な効率化が得られるようになりました。
そんなマーケティングオートメーションですが、導入して得られる効果として下記が上げられるのではと思います。
もしご興味がありましたら検討してみてはどうかと思います。
- マーケティング業務の担当者毎のバラつきが無くなりミスが減る。
- 生産性の高いマーケティング業務が実現できる。
- 見込み客の潜在ニーズが分析できる。
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