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2015.02.25
アイデア募集からプロモーションまで!クラウドソーシング活用7選
クラウドソーシング協会認定・クラウドソーシング・プロデューサーの長岡です。
一昨年から、早いところは取り入れてきましたクラウドソーシング。
昨年は、先進的な事例とかではなく、普通の会社がクラウドソーシングを取り入れ始めています。
そして2015年。クラウドソーシングは、第3の労働力調達方法として、また、単なるアウトソーシング以外の活用方法として、普通のものとなっていくでしょう。
クラウドソーシングとは
そんなクラウドソーシングですが、まだまだ使ったことがない人のほうが、圧倒的に多いのも事実です。
「クラウドソーシング?あぁ、クラウドね。ずいぶん浸透してきたよね」
そんな会話を何度もしました。
これは、間違いなく、クラウド・コンピューティングと勘違いしているパターンです。
クラウドソーシングとは、クラウド(crowd:群衆)とソーシング(sourcing:外注)とを組み合わせた言葉です。
つまり、Web・インターネットを通して、全国・全世界の不特定多数のワーカーたちに働きかけて、業務を依頼、作業を受託することです。
多くの場合、雇用関係は無く、会うことも無く業務が完了し、納品・支払いまで行なわれることが多いです。
発注される業務はさまざまで、専門性の高いクリエイティブな業務から、大量の単純作業、アイディア出しに活用されることも多いです。
そんなクラウドソーシングですが、どんな活用をされているのか、その事例を7つ選んでみてみましょう。
事例1)地ビールメーカーがオリジナル商品のラベルデザインをコンペで募集
商品のラベルデザインを、コンペ形式で募集した事例です。
神奈川県にあります社員6名の地ビールメーカーが、オリジナルビールを開発したときに、そのラベルを募集しました。
商品名「さくら」にちなんださまざまな提案がありました。
この事例では、予算3万円で38件もの提案がありました。
採用された提案は、兵庫県在住の40代女性で、フリーのイラストレーターの方でした。
わずか数万円で多数のクリエーターから、オリジナル商品のデザインが集まった事例です。
事例2)サッカーウエア店の、値段と品質がいいチラシデザイン
2つめは、チラシデザインの事例です。
仙台にありますサッカーウェア店。創業3ヶ月、従業員10名という、オープンしたばかりのお店です。
そこが、お店の販売促進のためのチラシを作成するのに、デザインをクラウドソーシングで募集した事例です。
わずか1万円の予算でしたが、17件もの提案が集まりました。
採用されたのは、兵庫県在住の30代の主婦で、元デザイン会社に勤務していた在宅の方の提案でした。
このように、スキルと経験を持っていながら、事情で働きに出られない人が、クラウドソーシングにはたくさんいます。
自社サービスやキャンペーンのチラシを、高いクオリティで安価に制作することができた事例です。
事例3)1日1時間程度のカスタマーサポートを雇用することなく対応
北海道にある、ネットショップでの事例です。
ここは、2名体勢で運営していて、月商は1,000万円程度の中堅ネットショップです。
ここで、お客さまからの問い合わせに対応するカスタマーサポート業務が社内でやりきれなくなっていました。
しかし、1名雇用するほどの業務量でもないということで、クラウドソーシングで業務委託先をさがしていました。
委託先となったワーカーは、和歌山在住の30代・1児の主婦でした。
1日数回、集中してお客さまからの問い合わせに対応することで、社員が他の業務に集中することができました。
また、このワーカーは、お客さまの購買行動につながるような対応がうまく、売上げにもつながるということで、別モールの運営にも、順次拡大しています。
雇用するほどの業務業がない少しだけの業務委託を、クラウドソーシングを活用して課題解決した事例です。
事例4)大量のデータ集計・分析を海外在住のワーカーに委託
リサーチ作業にも、クラウドソーシングは活用できます。
これは、東京の大手リサーチ会社の事例です。
ここは、在宅ワーカーを活用してきた実績がありますが、大量のデータ集計や、決まった手順での調査作業などは、クラウドソーシングで外注化してしまうことができます。
また、その業界に精通していなければできないようなリサーチもあります。そういう人を探すのが大変なときにも、クラウドソーシングは活用できます。
採用されたワーカーは、オーストラリア在住の30代・1児の主婦のワーカーでした。
このように、クラウドソーシングは、国の境界を越えます。
海外に赴任している人の奥さまは非常に優秀な能力と豊富な経験を持っている方もいます。
このワーカーもそのようなパターンで、TOEIC925点でMBAホルダーというスキルを持っていました。
このような方々を在宅で活用できるのも、クラウドソーシングの強みです。
国内外の有識者に、業界リサーチ・分析を、スポット依頼できる事例です。
事例5)東日本の被災地である陸前高田「気仙椿ドリームプロジェクト」
ここからは、少し違ったパターンの事例を見て見ましょう。
東日本の被災地である陸前高田の椿を使った「気仙椿ドリームプロジェクト」
純国産の東北発商品にこだわり、第1弾としてハンドクリームを発売したところ、すぐに完売する人気商品となりました。
「復興には、地域の産業を通して経済を活性化させる必要があります」と訴えているプロジェクト企画をしている人の話し。
ユーザーからパッケージデザインを募集するコンペを開催することで、デザインを安価に手に入れることと共に、商品の認知度向上にも寄与しました。
事例6)新商品の認知度を高めるためキャッチコピーを募集(ボンカレー)
知らない人はいないといってもいいぐらいの知名度の高いボンカレー。
でも、意外と最近食べてないかもしれません(食べてる方やメーカーの方、ごめんなさい)
その新商品で、レンジであたためができるボンカレーが発売されました。
この新商品の認知度を高めるために、ユーザーからキャッチコピーを募集しました。
これがおもしろいのは、採用作品が10万円+ボンカレー1年分は、まぁいいとして、提案報酬というのがせっていされていることです。
提案さえすれば、ボンカレーが1食分もらえます。
これに5,000件近くの提案が集まりました。
この人たちは、ボンカレーの新商品が印象に残りますし、食べてみておいしければ、また購入するでしょう。
つまり、これは、クラウドソーシングを使ったプロモーション活動も兼ねていたという事例です。
通常のアウトソーシングではありえない、イノベーティブ(革新的)な事例ですね。
事例7)海外での活用事例(NASA)
トップシークレットの塊のような、NASA(アメリカ航空宇宙局)でも、クラウドソーシングは活用されています。
NASAの研究費が大幅に削減されたことを受けて、火星への上陸システムのアイデアをクラウドソーシングで公募しました。
火星ですよ!火星!(笑)
国のトップシークレットである宇宙開発までクラウドソーシングを活用するということは、たくさんの人から提案のある、独創的なアイデアが魅力的だったのでしょうね。
もちろん、予算削減されたからではあるのですが、効果が見込まれなければ、クラウドソーシングを活用してみることはありません。
最も実用的なアイデアは、、早ければ2018年にも実現される見通しというから驚きです。
みなさんの仕事にもクラウドソーシング活用の検討を!
見ていただいたとおり、さまざまなことに使えるクラウドソーシング。
単なるアウトソーシング(外注)に留まりませんね。
そしてこれは、大企業だけではなく、中小企業でも簡単に活用が可能な方法です。
その昔、
「正社員以外に仕事なんか任せられるか!」
と言っていた人たちが当たり前に派遣社員を使うようになり、
「モノも見ていないのに、インターネットで購入なんか怖くてできるわけないでしょ」
と言っていた人たちが、当たり前のように、amazonや楽天で買い物をする時代になりました。
同じように、クラウドソーシングも、着実に企業に定着します。
自社の業務や営業・マーケティングなどのどこにクラウドソーシングが活用できるのか、一度考えて見ませんか?
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